キャンピングカー遍歴 その3
20年以上前ですね。27歳ころでしょうか。
どうしても欲しくて欲しくて買い替えた2台目のキャンピングカー。
「LAIKA 560J」といいます。
記憶では国産キャブコンで最も新車価格が高く、夢の車でした。
今ではめっきり見かけなくなった、冷凍車みたいだけど名車中の名車です。
日産のアトラストラックにオシャレなイタリアのライカ社のシェルをドッキング。
国産車の安心に本場ヨーロッパの高級な雰囲気の内装と装備を持つキャンピングカー。
ランチョのショックで足まわりを固め、太めのアルミホイールに5速マニュアルで軽快に走ったものです。4WDで雪道もへっちゃらで、よく雪中キャンプも楽しみましたが、非力で坂道に弱く、オーバーヒート対策に頭を悩ませました。
シェル部分のアクリル2重窓の操作性、断熱性の素晴らしさ、弱暖房でも全く寒くない室内、宇宙船のように電動で下りてくるエントランスステップ、室内家具の高級で高品質な作り。どれをとっても現代のキャブコンキャンピングカーに劣っていないと思います。
今、ライカが新車であったなら、迷わず買いたくなる車で、なかなかライカよりいい車に出会えずにいます。そのくらい好きな車でした。
勤め人でありながら、年間160泊の車中泊を記録した相棒です。
背面はステッカーで覆いつくされ、もしかしたら遠い記憶に私の車を見た方もいらっしゃると思います。
オートキャンパー誌やガルヴィ誌によく登場していたころの愛車です。
希少な車種ではあったのですが、長崎のキャンピングカー仲間で3台のライカがおり、ただでさえ珍しいのに、3台のライカが並んで走ってたのを懐かしく思い出します。
仕事を終えた金曜の夜は、ほぼ毎週、佐賀の444号線を疾走し、九州のどこかに仲間と向かってましたね!
みんなまだ若くてお金無かったから?いつも一般道でどこまでも・・・。
そんな大好きな愛車ともお別れする時が来ました…。
雑誌を見て、どうしても欲しいという問い合わせが。
頭の中でサイズアップしたいと少しだけ思っていた私は、超魅力的な買取金額に敗北し、ライカを手放しました。もちろんすぐに買い替えるつもりで。
しかし運命のいたずらでしょうか。手放して後悔しかないのですが。
急な物入りに資金が流れてしまい、20万円で買ってきたダイハツの軽箱バンの荷台に布団を敷いてキャンピングカー仲間の車列に加わる1年を過ごすことになってしまいました。
きっとまたカッコいいキャンピングカーを手に入れることを夢見て。
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