キャンピングカー遍歴 その2
前回はキャンピングカーを夢見ていたころの、いわばキャンピングカーオーナーへの道を拓いてくれた車たちについてお話ししました。
今回思い出す車こそ、初めて自分で買ったキャンピングカーです!
1996年、26歳になる年でした。
周りにもバンコンやバスコンはよくいましたが、やはりキャンピングカー然としたスタイルに憧れていたのでキャブコンにしました。
実はキャブコンなんて呼び方は最近のもので、このころは、トラックベースなので「Tボディ」と呼ばれており、私は今でもキャブコンと呼ぶよりTボディのほうがしっくりきます。
車中泊なんかも、昔は駐車場キャンプの略で「Pキャン」でしたね。さすがに今の時代危険な言葉になってしまいましたので消えていきましたが・・・。
どちらも記憶ではオートキャンパー誌の前身であるドマーニ誌で呼ばれ始めた記憶もあります。
さて現車に話を戻します。今どきのキャンピングカー乗りの方はきっと知らないと思います。「カリフォルニアドリーム レジャーエース4WD」といいます。
まだトラックベースといえば、セキソーKD470、YMSオックス、バンテックテラ500くらいしかなかった頃のモデルになりますか・・・。
2年落ちの平成6年式を購入しました。
北九州のキャンピングクラフトの大石社長がお乗りだったようです。
ボディも変わってます。本来メインモデルは乗用(?)タイプのホリデーエースでした。
それのトランポ版といいましょうか?リアハッチががばっと空きます。
これを手本に数年後から各メーカーでリアハッチモデルも数種作られてました。
もとはトランポなのですが、うちのクルマは荷台部分にFASPシート2脚とテーブルを追加しダイネットとして作られています。
ボディサイズは現代の2×5モデルと同じですが、軽量なため、登りのコーナーではタイヤを鳴らしながらグイグイ登っていくくらいパワフルでした。当時は5速マニュアルの方が多く、皆キビキビとキャブコンを走らせてたものです。
今考えると快適装備はFFヒーターくらいのものでしたが、季節に関係なく、毎週よく乗ったものです。
ちなみにフロントのグリルガードは、パジェロ乗りのいとこがゴミに捨てるというのをもらってきて自分でつけ、ベンチレーターは丸のこで屋根に穴を開け取付。思い出多い車です。
当時のオートキャンパーやドゥーパには数カ月ごとに取り上げていただいておりましたので、もしかしたら記憶に残っているベテランさんもいらっしゃるかもですね。
最新モデルのオーナーさんには笑われそうなしょぼさでした。
でもこうやってキャブコンは進化していったのです。
まさか今みたいにものすごい電装システムや、快適に車内で過ごすための家電の山に囲まれる時代が来るとは思いもしませんでしたし、それを求めてもいませんでした。
そして頑張って買えるような値段でなくなっていくキャンピングカーたちを横目に、買い替えるたびに、どんどん購入価格が下がるも、魅力的な中古キャンピングカーを乗り継ぎつつ旅を楽しんできたのです。
結果3年弱乗ったでしょうか。どうしても欲しいキャンピングカーの売り情報が舞い込んできたため、泣く泣くお別れしました。
この車は、プラムフィールド経由で朝倉自動車様に流れ着き、そこで車としての限界まで楽しみつくし廃車になったというお話を最近お聞きしました。
寂しくもあり、嬉しかったです。
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